おれたち、ひょうげん族。

yo1

2012年02月11日 11:49

ある晴れた朝・・・。

庭先に、「ロミオとジュリエット」のメロディをリコーダーで吹きながら男が表れたと想像してみてください。

今朝この記事書く予定なかったんだけど、おもしろくもない雪かきしていてタイトルが浮かんだ。

「おれたち、ひょうげん族」。

思い出話を、したくなったから・・・書きます。

知人に、音楽家がいる。(れっきとした、ドイツ留学経験もあるビオラ奏者)

かたや、素敵なご婦人が誕生日を迎えようとしていた。



彼女の誕生日に生演奏をプレゼントしよう

ここで、自分に酔ってしまった。

日当¥5000を払って、ノンアポイントメントでご婦人宅に乗り込んだ。

兎に角、無理やり座らせて・・・。

モーツアルト:アイネ・クライネ・ナハート・ムジークをビオラで演奏してもらった。

「いやぁ、うまくいったなぁ」と意気揚々ひきあげた。

・・・・・なんか、すっごく迷惑だったらしく。

交信が途絶えた。

家族ぐるみのお付き合いで、私が40代、彼女が還暦まじか。

そしてその時の選曲は、「ロミオとジュリエット」・・・ではない。

・・・・世の中、いろんな感性の人が一緒に暮らしてる。自分に酔っちゃいけないんだな
と反省した。






動画は、1968年当時15歳だったジュリエット:オリビア・八ッシーとロミオ:レナードホワイティングの密会そして出会いのシーン。

ニノ・ロータの甘いバラの香りが匂うようなテーマ曲に合わせて、「What isi youth若さとはなんだろう?~~~so does a youth若さがなせること~~~~」と宴で謳い上げているシーン。

・・・じつはこのリコーダー男、そこまでの想像力はないとみた。

何故?

かれもわたしも、「おれたち、ひょうげん族」だから。

「ひょうげん族」は、自分の自己表現に命を懸ける。

受けるためならというより、自分のなかに湧いてきたアイデアにすべてを支配されるから・・・。

時にはあらぬ誤解を恐れず、突き進む。

でも、この感性はまさしくこのブログの説明通り、人類の発展に為にならないけれど多種多様な価値観があふれる社会の寛容さと言う成熟度を測る物差しなのかもしれない。

「ロメオとジュリエット男」のいきなりの出現を、笑顔で受け止めたご婦人。

あっぱれである。

(この記事に書かれていることは、フィクションです。

登場人物その他に、心当たりがあったとしてもそれは、読んでいる方の勘違いです。)







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