わたし:今日本を買い込んできたので、しばらく読書する。
パグさん:どんな本?
わたし:う~ん、お金の本。
phpビジネス新書 浜矩子著「通貨」を知れば世界が読める。
とっつきにくい話題の本です。
この本の著者、浜矩子さんはTVにも度々出演し円は1ドル50円が妥当と、今のマスコミの風潮から一線を画した主張がわたしの注目を集めていた人です。
先が読めなく迷っている今の私に何か一助になればと、もっっぱら長風呂の友に選びました。
ビジネス書としては、読みやすかった。
なにより、今のドルと言う基軸通貨の正体をワーグナーのオペラ「ニーベルングの指環」に例えているのがわかりやすかった。
「ニーベルングの指環」 WHAT?と言う人は、コッポラの「地獄の黙示録」のテーマ曲「ワルキューレの騎行」のあの音楽のもとですわ。
大航海時代→産業革命により交通手段の発達が促進されることにより、世界は狭くなった。
言うまでも物々交換では、運送手段がまだるっこしぃ。
共通で使えるお金があればいいじゃん
基軸通貨と言う、どこでも通用するお金が、金の保有高でトップに位置する国の通貨として、第2次世界大戦後はアメリカのドルが選ばれた。
話をワーグナーの「ニーベルングの指環」の話に戻しましょうね。
この話を読んで、「ロードオブザリング」を思い起こした方、私と一緒ですよ。
ここで、一休み。
《ワルキューレの騎行》ワルキューレとは、亡くなった勇敢な兵士を天界城へつれていく若い女神をさすそうです。ワル:戦場キューレ:選ぶ。
ホントは、映画のシーンで指揮官が眼下のベトナム人集落に向きながら「Shall we dance」といい「ワルキューレの騎行」のスイッチのボリュームをあげるシーンを掲載したかったが、埋め込み無効と言うことで…。
映画「地獄の黙示録」はベトナム戦争の時代背景。
そして、アメリカはその呪いの指輪の魔力で、1971年基軸通貨のもとになった金本位制(その国の金の保有高と同じ価値だけお札が刷れるというルール)を放棄したのです。(ニクソンショック)
1972年、沖縄返還。(この時期の、沖縄の人々の苦労は色々な本でとりあげられていますね。)
映画ウンタマルギーより。
ワタブーショー。
沖縄返還時、あますことなく実情が表現されて…。
沖縄の笑い・・・シニカルです。
お金の世界における、「指輪の呪詛」とは何か?
基軸通貨に求めらられるもの?
それは、尤も希少な価値のものが後ろ盾にあること。
そして、流動性と言って大量に出回らなければいけないこと。
稀少性と大量流動性は、相反する性格で…。
両立させるには、かなりの自己統制能力が必要で…。
金の裏付けのないお札をじゃぶじゃぶ刷っちゃったアメリカ。
指輪の呪いに負けてしまいました。
ニクソンショック以前、1ドル360円の交換レート。
返還時交換レートは305円。
以降を、スミソニアン体制と言う。
その後の、石油危機などで猛烈なインフレがこの島を襲った事を、記憶されている方も多いと思います。
今、75~78円をうかがう勢い。
筆者は、これが、50円が妥当と主張する。
大震災・原発事故を経て、34年ぶりの貿易赤字を経てもこの趨勢は変わらない。
国民の多くは、この日本国の黄昏を予感している。
初めのの兆候は、レートに表れるという。
「円安」である。
なってないじゃん?
答えは、円キャリーマネーと言うものにあるという。
言ってみれば、ここまでの貯金と言うものが、かなり大きいらしい。
世界でも有数の債権保有国らしい。
ここらは少し調べなければいけないが、マクロ経済学者なので本質をザックリと述べるにとどまっている。
1冊の本の流れを紹介させていただきましたが、結論はそれでもネタばらししていません。
パグ氏「どんな本買った?」
わたし「こんな本買いました。」
次回は、なぜこの本を買ったか。
そして、今の悩みを書こうと思います。