いっちまいそうだぜ?

yo1

2012年05月05日 12:22

「徒然草」という本には、「あやしうこそものぐるほしけれ。」という一節があります。

現代語訳で、「いっちまいそうになる」という訳があるそうです。


ブラックベリー

名訳では?

4畳半で、一日中机に向かって、書き物してると無限大の頭が暴発寸前、あ~~~あ「いっちまいそうだぜ」。

そう!

切れる寸前に、かろうじて「寸止め」した心があふれ出た文章なんでしょうね。


たにうつぎ

風薫る5月、子供の日。

今日のわたしには無縁の言葉です。



こでまり

あさのあつこさんの「弥勒シリーズ」3巻読破・



時に話の流れに関係なく「涙」しました。

言葉が優しくって。




しらいとそう



今日は、原子力のエネルギーを使った「電気」が一つもない日本が、40数年ぶりに還ってきた日です。




ひつじくさ



その原子力発電の創成期に、友人は職員として茨城県の東海村に就職しました。

哲学書をいつも愛読する思索の深い人で、昨年に退職しました。




あまどころ




彼の会社の府中の独身寮には、東京出張の折りにはいつも泊りに行き語りあかしました。

日本で初めての、放射能事故は東海村で起きました。

被ばくした人間の治療は、人智の届かないところで悲惨を究めたそうですね。

彼は、総務でその事故の広報を担当したらしいです。





ふじ




後年、福井県の敦賀原発の担当になり時折私の所を訪ねてくれました。

語らいの多くを紹介したくありませんが、ネットは彼の名前さえも記録として留めています。

原発事故以来、連絡するのにためらいがあり音信も途絶えています。




えびね



その中で、敦賀原発の「もんじゅ」の交換作業が昨年6月23日にかけて行われました。

彼は、このあと退社しますが詳細を聴いてもいません。

処理担当者は、前年自死しています。

深い闇があります。





しらゆきげし




その日、私は沖縄にいました。

当初の工期日程は5月後半、ずれこんで6月後半になったわけで2か月前には航空券を予約していたので、沖縄へ逃げて行ったわけではありません。

1年前の今頃は、「いっちまいそうだぜ」と言う心境でした。

「もんじゅ」の冷却剤は水でなく、空気に触れたら爆発発火するナトリューム生成物だからです。

地球上で、空気に触れないで作業できる環境とは?





ぎぼうし




地震ひとつで、配管が破損したらプルトニュームという数十万年単位でしか、半減期が来ない物質(長崎原爆で使われた)が飛び散るのです。

それは、フクシマの原子炉で使われていた「MOX燃料」と言う使用済みの核燃料とウラン燃料を永久にサイクルとして使い回しして、減らないエネルギーとする夢のような計画の一端で、試験炉が「もんじゅ」なのです。

トラブル続きで、解決の糸口さえ見つかってないのに、全国の原発の使用済み核燃料が原子炉脇のプールに山積みされています。

「トイレのないマンション」と言うのだそうです。





すいふよう




フクイチの4号機は稼働していなかったのですが、何故か爆発し現在そこにある使用済み核燃料が、雨ざらしに近い状態で、人が近づける状態ではないのです。

大きな地震ひとつで、プールに入っている使用済みの核燃料が崩れ落ち、水から顔を出せば、臨界と言う核融合反応が始まり連鎖は、他の小康状態の原子炉の制御不能へと進むのです。

それでも、終息宣言と、警戒区域の解除ですかと言う話ですよね。




「いっちまいそうだぜ~」

植物の写真は、すべて今朝の我が家の庭の様子です。

植物やペットは、逃げられません。















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