腰痛の友その3
ぬばたま新潮社:あさのあつこ
限界点を超えた時、人の中に潜む「狂気」が眼を覚ますのではないのだろうか?
「ぬばたま」とは万葉集の中で黒、とりわけ「漆黒」とか「黒」「夜」「夕」「宵」「髪」を表す枕詞として使われているそうです。
ある方が、今では現代人が知り得ることのできない意味を込めて詠っているのではないかと述べています。
作家は、その感性を嗅ぎ当てたのかもしれません。
ひとつ前のブログで紹介しましたが作家は、山と言う彼岸が持つ浄化性と人が持つ「闇」を対比させ物語を構成させているのでしょうか?
結末の「おどろおどろしさ」さえ陶酔とともに霧散していくような気さえするのですが・・・・。
読む人によっては、そうでないかもしれません。
あさのあつこさんという作家の読み物としては、最初には読んでほしくないかも。
この作家の守備範囲の広さと考えると「ほ~っ」と言う感じです。
さて、薄皮をはぐように回復に向かっています。
いま、深夜1時半。
温泉掃除をコルセットをはめながらなんとかこなし、寝る前にキィーボードを叩いています。
今日後半に読み始めたのは、うってかわって原田マハさんの「旅屋おかえり」という心温まる1冊。
安心して読めるんですよね。
「カフーを待ちわびて」とか「風のマジム」なんかは沖縄もの。
読後感想文?、最終稿としてブログにあげる予定。
病の最後にこれが来るんですね。
嫁はんの友達は、本当に読書好きが多くて感動のおすそ分けのおすそ分けがありがたいです。
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