コルトレーンが好きだった友。
学生時代。
友と私は互いに、そんなに裕福ではなかった。
彼の部屋に行くと、吉本隆明の本が無造作に畳にころがりJohn Coltraneの曲がいつも流れていた。
西新宿の一日中日が差さない4畳半は薄暗かった。
同じ世代でありながら、背伸びしないと追いついていけない自分がいた。
セピア色の思い出でもある。
少し早く起きすぎて、今朝はBlue Train聴いてTV体操の時間を待っている。
就職した会社を半年で辞め、原発関連の会社に再就職した。
数年後・・・・。
東海村で、再臨界事故が起きた。
TV会見にちらちら顔を出していたらしく、会見取材慣れしちゃったと冗談を言っていた。
敦賀原発の要職を最後に退職したらしい。
そして・・・・。
3.11が起こった。
正義感や倫理観のしっかりした男だった。
コルトレーンを聴くと彼を思いだす。
今は、どうしているんだろうか?
やはり私の前を歩いているんだろうか?
長いと言えば長い、短いと言えば短いじかんがすぎて・・・・。
また逢いたいとは思わないが、影響を間違いなく与えてくれた友の一人である。
たまには、過去を振り返るもよい。
さぁ、朝だ、TV体操だ。
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