ひがえり
朧月夜が、ジャズアレンジされると・・・・。
キャラクターナイズされると・・・。
出発前夜。
2日間にわたって十五夜・十六夜(いざよい)の朧月が、北国の空に昇り懸かりました。
唱歌に”朧月夜”というのありますよね。
1.菜の花畠に、入日薄れ、
見わたす山の端(は)、霞ふかし。
春風そよふく、空を見れば、
夕月かかりて、にほひ淡し。
2.里わの火影(ほかげ)も、森の色も、
田中の小路をたどる人も、
蛙(かはづ)のなくねも、かねの音も、
さながら霞める朧月夜。
入日って、沈む夕日のことですよね。
日があがる、日がいる。
民俗学の学者柳田國男さんの著書を読むと、海上の道を辿り南下もしくは北上した海の民の言葉が、日本の彼方此方(あちこち)に共通語のように残っているそうな。
”あがり””いり”のルーツは
海の民の失われた記憶の言葉かもしれない。
沖縄言葉で、”あがり”は東、”いり”は西。
東から昇り、西に沈む太陽の様子を方角に例えれば、海の航行の役に立つ。
そんなところかなぁ。
昨日午前6時出発、午後9時帰宅。
おおよそ15時間の内、9~10時間は高速道路での運転でした。
平均時速80~100キロとして、たぶん800~900キロは運転してきたと思います。
石川~富山~岐阜~愛知~静岡~愛知~三重~滋賀~福井~石川。
標高1000メートル以上の飛騨山岳道路から海抜0メートルの伊勢湾岸道路と天候に恵まれない中を走破して、つくずく歳なんだなと・・・・。
北陸道に入って、激しい降雨に見舞われました。
自分の感覚より大きなブレのハンドル操作に気づきました。
まずいなっと感じました。
前に青森ナンバーの大型バスが走っていました。
これは自分の知恵なんですけれど、運転にへばってきたら”ペ-スメーカー”を作ります。
長距離バスのドライバーさんは、プロです。
彼等の運転の後ろにつけて、何も考えずにひたすらついていくのです。
彼等が大事にしているのは、一定のペースです。
私が、心配するのは眠気を伴う一瞬の空白時間。
ひたすら何も考えず、バスの後部をにらみつけて同じペースで追いかけます。
時速110キロ以内で、見事に運転します。
それ以下の時速の車だけを、追い越していきます。
最小限の加速と安定した時速。
1時間ほどお付き合いいただいて、石川県と福井県の県境で雨も上がったので一気に追い越させていただきました。
おそらく、これから1000キロ余りの道のりを青森目指していくのでしょうね。
プロってすごいなと思いました。
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