失敗を認めるということ。

yo1

2012年03月16日 01:29

今日は、金澤という雑誌が温泉の取材と言うことで、午前中は温泉に行きました。

まぁ。沖縄で言うと「沖縄スタイル」という雑誌とタイプ・規模がよく似ている。

朝、起きた時に昨夜塗った例の棚の前枠部分が乾いていない。

おかしい。

多分、漆と相性が悪いものを造ってから後、塗り重ねている。

水を含ませて絞ったタオルを、被せて様子を見ることにしました。(漆は水分と反応して乾くのですよ。)

他の予定はキャンセルして、仕事場に入ったのですが乾いてない。

決断。

塗った漆と、以前の何か塗った層を丸ごとはぎ取りました。



綺麗に、地肌が・・・。

再度気を取り直し、1からスタート。



先行したカーネーションの椅子、失敗しました。





ゆずの肌のようにブツブツしているのは、下地の段階で麻の布目に下地漆の擦り込みが充分足りなかったせい。

ブツブツの中は、空洞です。

美しい根来風味には程遠い。

気を取り直し、比較的状態のいいのを1個だけでも仕上げようと磨ぎ上げに入りました。



あがっ!



部分的に乾いていなくて、・・・・・・穴あいた。

ぜんぶ「ぱぁ。」

気を取り直し・・・。



完全に乾かすために湿ったタオルで強制的に乾燥を促します。

失敗を認めるということから、仕事がスタートするんでしょうね。

終わったの、11時半。

ブログ書く暇も、見る暇もなし。(今書いているけど・・・)

明日から恐怖の2度手間バージョンが始まります。

あの欅の輪っかも同じ可能性あり。

再度、黒漆を塗り重ね万全を期しました。

間に合うか、合わないか?

神のみぞ知る。

棚などは、これで朝10時までと夜10時からの2回漆を入れます。(12時間を1クールとして廻す・1日2回の工程)

最後まであきらめません。

今までだってそうしてきた。


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