時を旅してきた者たち。Ⅱ
私たちは、たかだか100年と言う歳月さえ存在することはかないません。
時の記憶を刻もうにも、生まれて死ぬまでの間に熟成期と言うものは、3分の一あればいい方でしょうか?
時を旅する者たちは、その間も時を記憶として、刻んでいきます。
あるものは、「銀化」という七色の羽のような不純物の膜をまとい、あるものは経年の摩耗により「玉(ぎょく)」のような光沢に変化していきます。
この者たちの、時の流れは人とは違うのかもしれませんね。
自らに手足はありません。
人が運ぶのみなのです。
植物は、美味しい果実を武器に、子孫を他所に運んでもらいます。
考えてみれば、そんなメカニズムだれがどうやって編み出せたのでしょう。
植物の脳ってどこにあるんだろう?
本能とは、何なんでしょうね?
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