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2012年06月07日

二律背反(にりつはいはん)

入梅直前の庭先に、八重のドクダミが咲き始めています。

二律背反(にりつはいはん)

朝5時になるともう空は明るく、庭先に出ると大気はまだひんやりと心地よさを感じます。

アジサイの季節がやってきました。

二律背反(にりつはいはん)

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「私は常にウソを言う」

これが本当ならば、この発言自体が本当のことでなので、彼はウソを言っておらず、成立しない。

これがウソならば、この発言自体がウソのことなので、彼はウソを言わない、ということになり成立しない。

このように二つの命題が互いに矛盾しあうことを二律背反と言うそうです。YAHOO知恵袋より

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なんか今の社会って、これらが矛盾なく存在するんじゃないのか?

そう思いました。

今現在進行形で進んでいる社会は、気配り社会かもしれません。

例えば、

相手を傷つけたくない⇔自分が傷つきたくない⇒うわべしか触れない⇒深くは関係しない⇒相関を維持するためのルール。

例えば、

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私たちの社会は強い規範と、それが達成されない矛盾の中で営まれているとするならば。

 暴力的なのに暴力的であってはならない。

カネに汚いのに、カネに汚くあってはならない。

怠惰なのに怠惰であってはならない。

誰にも承認されない存在であるのに承認されなくてはならない。

性的であるのに性的であってはならない、

不合理ででたらめなのに不合理ででたらめであってはならない……。(貝沼博 闇の中の社会学抜粋)

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二律背反(にりつはいはん)


フクシマの原子炉を冷やすのに1日に何トンもの水を供給しつつ、水位が40~60センチしかないこと。

その矛盾を、うわべで「漂白」しようにもそれは、核から周辺へと漏れ出すことが止まらないという矛盾?

循環に切り替えたといっても、核種で汚染された水が確実に循環されているかと言う疑問。

横は「海」であるという現実。

本音と建て前が常に透けて見える社会。

それらを確認することによって、それまで見えないと思えていた中心を鮮明に描き出すことができるのかもしれない。

それは、肉をえぐる作業に他ならないと思う。

二律背反(にりつはいはん)

痛みを伴わないで、遂行されるはずもない話である。

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ドラッガーの名言と言うものがあります。

これは、1928年の世界恐慌の時の言葉だそうです。

「位置と役割をもたない者にとって、社会は不合理に満ち、計算できず、とらえどころのない存在である。

彼らにとって社会は半分しか見えない。半分しか意味がなく、半分は暗闇という予測不能な魔物の世界である。

自らの意思では自らの生活と糧さえどうすることもできない。

何がどうなっているかを理解することもできない。

馴染みのない部屋で目隠しをされ、ルールを知らないゲームをさせられているようなものである」

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これが、「不安」と言うものの正体なのでしょうか?

先が読みにくい時代だと思います。

いまこそ、自分の直感と情報量をもとに行動分析が必要な時なのかもしれません。

「社会を持たない大衆には失うものがない、今日(こんにち)では失うべきイズムもない 。」

「ねばならない」という確たる価値観を喪失した時代なのですね。

本当に必要なものは「人との絆と信頼」、欲しいものは「目に見える価値(お金)」。

二律背反とは言わないかもしれないのだけれど…。

建前から本音が透けて見える時代かも。





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Posted by yo1 at 10:21│Comments(0)日記
 
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