雉鳴いちゃった

温泉の最後の浴槽掃除から還ってきました。

ちょうど3年間。

長いような短いような・・・・。

金沢市内の現在の気温は、13度なんだけれど温泉をでた時の道路の気温計は8度。

日本列島の気圧配置が、西高東低の冬型の気圧配置になったわけで白山は雪が降っているそうで初冠雪のニュースが。

スムースなバトンタッチを望んでいたわけなんだけれど・・・・・。

木の浴槽の底が漏れたみたいで・・・・。



修理が必要と判断。

月末に向け、半端ではない忙しさでこんな時に・・・・・つらい。

ぼやいても始まらないし、しっかり予算を組んで修理しましょうね。

話は変わって、夕方嫁はんを誘ってカレーを食いに行った。



15年前になるんですけれど、とんでもない災難に見舞われて1週間二人でろくな食事が摂れなかった。

ふくよかな私ですら、10キロ体重が減った。

暑い夏の日、2人で途方にくれながらこのカレー屋さんでやっと食べ物を口にできた。

絶体絶命?

自分たちの人生の先が見えなくなった時期で、1筋の光明も見いだせなかったことを思い出します。

その体験は、多分貴重で今のわたしの生き方の原点であると思う。

そのことから得たことは、「人生はトリミング」。

すべてを守ろうとすれば、とんでもない労力と犠牲を伴う。

それより、自分にとって一番大切なものが残ってくれればそれでよい。

「守るのではなく、最後に一つ自分の大切なものが自覚できること。その時まで気が付いているようで意外とわかっていなかった。

それだけなんだけれど。

そう考えた時、救われた。

ふと、おもいだしその店に行きました。

携帯で撮影したのだけれど、店内は15年前と同じようにうす暗く残念ながらぼけた写真。



あの時は暑い夏で、カレーのおかげで食事をウケつけなかった体に沁みこんできたのがわかった。

何か幻想のような中で・・・・。

異人たちの夏のように、思い出がセピア色に染まった。