2013年02月07日
3本の矢の行方、その3
過去があるから今がある。
過去を振り返ることにより、見えてくるものがあれば・・・。
1本目の矢の金融緩和に多くを割きたいと思います。
要するに、お金を大増刷することです。
物に対して、お金が余ればお金自体の価値が下がり物の価値が上がります。
インフレになりデフレは終わるはずです。
実は、0金利政策と言って2001年以来この金融緩和政策をずっと日本銀行は採用してきたのだそうです。
お金の市場への供給方法とは具体的にどのような方法でしょうか?
政府が発行した国債(国の借金)を民間銀行が買い、さらに日本銀行が買い取り、銀行の当座預金に代金が振り込まれます。
これを、マネタリーベースと言います。
ここから民間銀行は企業向けに金利を上乗せして貸し出します。
バブル期のように資金需要が活発ならば、ジャンジャンお金は世の中に流れたのでしょう。
こうして世の中に流れた市中にあるお金全体を、マネーストックと言います。
2001年から2006年までのデータでは、マネタリーベースは200%に増えました。
その間、世の中に流れたお金、マネーストックはというと、10%しか増えませんでした。
お金は、流れなかったしこの方法の限界が見えていたのかもしれません。(借り手がいなかったともいえます)
デフレを脱出できませんでした。
結果、経済は毎年目に見えて成長しませんでしたし、物価も上昇しませんでした。
そこで安倍さんは、政府が国債を直接日本銀行に買わせてお金を調達する方法を提案しました。
これが1本目の矢の正体です。
2本目の矢の財政政策とは政府が、1本目の矢によって得たお金を乗数効果と言って経済の下支えと波及効果を狙うという公共投資に使うという提案です。
国土強靭化計画というプロジェクトです。
この政策プロジェクトの理論的根拠を支えているのが、レフレーションと言う考え方だそうです。
リフレーション政策とは「インフレターゲット+無制限の長期国債買いオペレーション」のことである。
ただし、無制限の長期国債買いオペはデフレから脱却するまでの限定された期間に実施されるだけであり、デフレから脱却した後は通常のインフレターゲットに移行する。
また、デフレ脱却時点で無制限の長期国債買いオペは終了する。(ウィキペディアより)
この2本目の矢までは、今までの規模以上の大掛かりな仕掛けになるということらしいです。
3本目の矢:成長戦略
これは、有望な分野に積極的に投資と支援をするということなんでしょう。
まだその具体的な道筋は見えていないようです。
恐らく、役所主導のプロジェクトになるのでしょうか?
以上、3本の矢の狙いが何処かということの自分の理解の説明でした。
この戦略的政策に異議や危険性・懐疑性を唱えるエコノミストが非常に多いです。
参考に読ませていただいたブログですが、ご興味のある方はご一読を。
リフレ派のリスク
牛さん熊さんブログ
ニコニコ大百科アベノミクスとは
日銀の金融緩和政策で、2~3%のインフレターゲット(物価上昇)が起きるのかという疑問。
インフレは、2008年に起きました。
これは、原油価格の上昇により消費者物価が上がったということです。
つまり、消費者物価を上げるには物の輸入価格が上がればいいということです。
円安誘導です。
90円台の今より4割輸入価格が円安で上がれば物価は確実に2%上がると言われています。
120円がその転換点だそうです。
私たちは今後、為替レートの推移を注視しなければいけないと思います。
そしてこの転換点で何が起こるかを知っておかねばなりません。
他方、大量に出回るお金はの向かう先は、おそらく企業投資ではなく投機資金となる可能性があります。
つまり不動産や株などのバブルの再現です。
公共事業投資の波及効果の疑問と共に実体のない経済と乖離した資産バブルというパラドックス経済の出現の可能性です。
これらはすべて今まで以上の格差を生み出す危険があります。
すでに、野田政権が決めた消費増税は来年より、所得への復興増税(所得の2%)は今年の1月よりはじまってます。
この既定事実は、多額の資産所持者や株を行う人以外の多くの国民の生活を圧迫しこそすれ安心感のある日常生活とはいかないような気がします。
さらに、先進国中突出した国債残高にもかかわらず低金利だった日本国債の金利高騰を招くマーケットの暴走が始まったら、そのつけはすべての国民へと廻されることも懸念されます。
最悪の予測シナリオで”オオカミが来るぞ”と言えるほど経済通でもない私です。
しかし、素人に近い私でもテーブルに並べてみたカードを冷静に考えると、例え景気が上がっても消費税を2年連続で上げれば、影響は当分続くということぐらいは理解できます、
うまくいけば、国債の金利リスクをインフレにより克服し、国債の残高も減らすことができるチャンスになるのかもしれないということらしく、この3本の矢の政策は私たち国民のための以前にこの国のどうしようもない財政の悪化を解消するための政策だという指摘もあります。
日銀による”無制限の長期国債買いオペレーション”とそれによって政府が得る資金。
プラザ合意以降の日本がたどった道は、日本社会があくなき成長を至上とする経済学を捨て新しい社会構造を構築する事の痛みを恐れ、麻薬的な金融政策でバブルに向かって行った事の反省と検証を捨て再び同じことを繰り返す”無限”という地獄への扉をこじ開けつつあるのだという指摘があります。
”しあわせ”の価値観を見直すチャンスだったのかもしれません。
”1番でなければいけないのでしょうか?”というあの言葉を別の角度から私は感じています。
民主党の目指したものは、国民への”平等な富の再分配”だったと理解しています。
それが、”コンクリートから人へ”という言葉だったような気がします。
”価値観の転換”による成熟経済の運営へチャレンジしてもよい時だったのかもしれません。
沖縄基地問題、フクイチの事故対応や情報隠ぺい、消費税導入の経緯は、著しく彼の党への信頼を損ねました。
対立軸を私たちは、失いました。
私たちは、当面円安の推移を注意深く見守りましょう。
それを望まない国(アメリカ・中国・韓国・EU)の仕掛けが始まったら、円高です。
日本は、孤立した経済世界大戦に向かうのでしょうか?
そして、株価はバブルの前兆です。
一つの国での景気の二極化という不思議なことになるかもしれません。
その時は、日本を見捨てるときになるのかもしれません。
あの選挙の一票によりとてつもない大ばくちにつき合わさせられているのかもしれませんね。
結局、三本の矢の行方は六~七月には顕著化しだすのではないかと言う観測です。
資産を持たれている方は、日本円以外のリスクヘッジを考えられたらいかがでしょうか?
資産のない方は、病気にならないように健康に配慮しましょう。
生きている限り何とかなるでしょう。
来年の消費増税や~~めたといえば、人はお金使うかもしれない。
結局経済とは、マインドつまり”気持ち”なんですよね。
”気持ち”を忘れて何を言ったって何も変わりません。
過去を振り返ることにより、見えてくるものがあれば・・・。
1本目の矢の金融緩和に多くを割きたいと思います。
要するに、お金を大増刷することです。
物に対して、お金が余ればお金自体の価値が下がり物の価値が上がります。
インフレになりデフレは終わるはずです。
実は、0金利政策と言って2001年以来この金融緩和政策をずっと日本銀行は採用してきたのだそうです。
お金の市場への供給方法とは具体的にどのような方法でしょうか?
政府が発行した国債(国の借金)を民間銀行が買い、さらに日本銀行が買い取り、銀行の当座預金に代金が振り込まれます。
これを、マネタリーベースと言います。
ここから民間銀行は企業向けに金利を上乗せして貸し出します。
バブル期のように資金需要が活発ならば、ジャンジャンお金は世の中に流れたのでしょう。
こうして世の中に流れた市中にあるお金全体を、マネーストックと言います。
2001年から2006年までのデータでは、マネタリーベースは200%に増えました。
その間、世の中に流れたお金、マネーストックはというと、10%しか増えませんでした。
お金は、流れなかったしこの方法の限界が見えていたのかもしれません。(借り手がいなかったともいえます)
デフレを脱出できませんでした。
結果、経済は毎年目に見えて成長しませんでしたし、物価も上昇しませんでした。
そこで安倍さんは、政府が国債を直接日本銀行に買わせてお金を調達する方法を提案しました。
これが1本目の矢の正体です。
2本目の矢の財政政策とは政府が、1本目の矢によって得たお金を乗数効果と言って経済の下支えと波及効果を狙うという公共投資に使うという提案です。
国土強靭化計画というプロジェクトです。
この政策プロジェクトの理論的根拠を支えているのが、レフレーションと言う考え方だそうです。
リフレーション政策とは「インフレターゲット+無制限の長期国債買いオペレーション」のことである。
ただし、無制限の長期国債買いオペはデフレから脱却するまでの限定された期間に実施されるだけであり、デフレから脱却した後は通常のインフレターゲットに移行する。
また、デフレ脱却時点で無制限の長期国債買いオペは終了する。(ウィキペディアより)
この2本目の矢までは、今までの規模以上の大掛かりな仕掛けになるということらしいです。
3本目の矢:成長戦略
これは、有望な分野に積極的に投資と支援をするということなんでしょう。
まだその具体的な道筋は見えていないようです。
恐らく、役所主導のプロジェクトになるのでしょうか?
以上、3本の矢の狙いが何処かということの自分の理解の説明でした。
この戦略的政策に異議や危険性・懐疑性を唱えるエコノミストが非常に多いです。
参考に読ませていただいたブログですが、ご興味のある方はご一読を。
リフレ派のリスク
牛さん熊さんブログ
ニコニコ大百科アベノミクスとは
日銀の金融緩和政策で、2~3%のインフレターゲット(物価上昇)が起きるのかという疑問。
インフレは、2008年に起きました。
これは、原油価格の上昇により消費者物価が上がったということです。
つまり、消費者物価を上げるには物の輸入価格が上がればいいということです。
円安誘導です。
90円台の今より4割輸入価格が円安で上がれば物価は確実に2%上がると言われています。
120円がその転換点だそうです。
私たちは今後、為替レートの推移を注視しなければいけないと思います。
そしてこの転換点で何が起こるかを知っておかねばなりません。
他方、大量に出回るお金はの向かう先は、おそらく企業投資ではなく投機資金となる可能性があります。
つまり不動産や株などのバブルの再現です。
公共事業投資の波及効果の疑問と共に実体のない経済と乖離した資産バブルというパラドックス経済の出現の可能性です。
これらはすべて今まで以上の格差を生み出す危険があります。
すでに、野田政権が決めた消費増税は来年より、所得への復興増税(所得の2%)は今年の1月よりはじまってます。
この既定事実は、多額の資産所持者や株を行う人以外の多くの国民の生活を圧迫しこそすれ安心感のある日常生活とはいかないような気がします。
さらに、先進国中突出した国債残高にもかかわらず低金利だった日本国債の金利高騰を招くマーケットの暴走が始まったら、そのつけはすべての国民へと廻されることも懸念されます。
最悪の予測シナリオで”オオカミが来るぞ”と言えるほど経済通でもない私です。
しかし、素人に近い私でもテーブルに並べてみたカードを冷静に考えると、例え景気が上がっても消費税を2年連続で上げれば、影響は当分続くということぐらいは理解できます、
うまくいけば、国債の金利リスクをインフレにより克服し、国債の残高も減らすことができるチャンスになるのかもしれないということらしく、この3本の矢の政策は私たち国民のための以前にこの国のどうしようもない財政の悪化を解消するための政策だという指摘もあります。
日銀による”無制限の長期国債買いオペレーション”とそれによって政府が得る資金。
プラザ合意以降の日本がたどった道は、日本社会があくなき成長を至上とする経済学を捨て新しい社会構造を構築する事の痛みを恐れ、麻薬的な金融政策でバブルに向かって行った事の反省と検証を捨て再び同じことを繰り返す”無限”という地獄への扉をこじ開けつつあるのだという指摘があります。
”しあわせ”の価値観を見直すチャンスだったのかもしれません。
”1番でなければいけないのでしょうか?”というあの言葉を別の角度から私は感じています。
民主党の目指したものは、国民への”平等な富の再分配”だったと理解しています。
それが、”コンクリートから人へ”という言葉だったような気がします。
”価値観の転換”による成熟経済の運営へチャレンジしてもよい時だったのかもしれません。
沖縄基地問題、フクイチの事故対応や情報隠ぺい、消費税導入の経緯は、著しく彼の党への信頼を損ねました。
対立軸を私たちは、失いました。
私たちは、当面円安の推移を注意深く見守りましょう。
それを望まない国(アメリカ・中国・韓国・EU)の仕掛けが始まったら、円高です。
日本は、孤立した経済世界大戦に向かうのでしょうか?
そして、株価はバブルの前兆です。
一つの国での景気の二極化という不思議なことになるかもしれません。
その時は、日本を見捨てるときになるのかもしれません。
あの選挙の一票によりとてつもない大ばくちにつき合わさせられているのかもしれませんね。
結局、三本の矢の行方は六~七月には顕著化しだすのではないかと言う観測です。
資産を持たれている方は、日本円以外のリスクヘッジを考えられたらいかがでしょうか?
資産のない方は、病気にならないように健康に配慮しましょう。
生きている限り何とかなるでしょう。
来年の消費増税や~~めたといえば、人はお金使うかもしれない。
結局経済とは、マインドつまり”気持ち”なんですよね。
”気持ち”を忘れて何を言ったって何も変わりません。
Posted by yo1 at 00:19│Comments(0)
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