2012年05月12日

腐海

シニアのパソコン教室。

エクセルの関数は、とても面白い。

IF関数、AND、ORの組み合わせによるセルの条件表示。

問題、解けそうで解けない。

出来ないとわかったら、楽しくないのだけれど・・・。

もうちょっと感が逆に心地よい。

考えて、推理するのは楽しいな。

久しぶりに、脳に手ごたえ。

燃えます。

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家へ帰ってきたら、「風の谷のナウシカ」、TVでやってました。

宮崎作品の中で、恐らく1番好きです。

話の中で「腐海」という言葉が出てきます。

人間が造りだした有毒が集まった海。

ある限界を超えると、バランスを崩して大地自体が病む。

大地に生きる者たちも病む。

ゆっくりと、大地は悠久の時を刻みながら浄化されていく。

自然が、時間を早めたりはしない。

人が時間を、早めている。

「火は一晩で森の木をすべてを焼き尽くす、風と水は何百年もかけて森を育む。やっぱりわしらは、風と森の方が好きなんじゃ。」

と、アニメの中で老人たちに言わせている。

ふと、パソコン教室での会話を思いだす。

人は、何故今でないといけないのか?

例えば、離島では通信環境が悪く大容量のインターネット通信が、難しい。

やはり、情報インフラの整備条件は等しくする努力をしてほしい。

我が家は、光だ。

我が温泉のある山間地域は、昨年ようやく環境が整いだしたが、待っていられないのでケーブルTVの通信網を使い高速通信を実現している。

しかし、都会では携帯を中心とした新しい試みが、進んでいる。

「進化」と言っていいのだろうか?

際限もない利便性の追求が、もたらす先に「腐海」が横たわるとしたら…。

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シニアのパソコン教室では、おいじさんおばあさんたちがiPadだ、Wifiだと習得に熱心な様子。

いつの時代でも、おしゃれな感覚を忘れない人たちなのか?

「すごいな、えらいな」が、本音。

自分は、エクセルとパワーポイントまでいければそれでいいと思っている。


「風と水で森を育てる」方が、よほど自分には合ってると思っている。

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少し、昔に戻ったらいけないのかなぁ?

原子力発電の問題は、「風の谷のナウシカ」の主張と真っ向から対立すると思う。

今。二〇年前に買ったチンギス・ハーンが築き上げた「パックス・モンゴリアート(モンゴル人による平和)という本を読んでいる。

文化が成熟するとともに、精悍さが失われていくとチンギスは戒めた、「パオ」による遊牧の習慣を忘れた孫の時代、衰退が始まったという。

永遠はないのだと思う。

永遠の「火」など必要ないのだと思う。

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遠い、遠いむかしのお話です。

「可愛い子供が授かりますように!」

神様にも、精いっぱいお願いしたのですが、残念なことにさずからなかった女のひとがいました。

色々な人をたずね歩き、さいごに一人の「仙女」にであいました。

「仙女さん、私はかわいい子供がとっても欲しいんです。私の願いをかなえてくれる所はどこでしょうか?」

「おやまぁ~!そんな願い事なら容易いごようよ。」

「これはね、おまえさんが知っている大麦のタネとはちょっとちがったものなんだけどね・・・、ほら!このタネを植木鉢に植えてごらん。そして何が起きるか、見てのお楽しみさ。」

「ありがとう」女の人はそのタネの代金として、妖精12シリングのお礼をはずみました。(当時のシリング通貨の貨幣種には1シリングはなく支払不可能な単位)

女の人は、急いでお家に帰りそのタネを植えてみました・・・。

・・・・・と、“あらまぁ不思議!”

たちまちチューリップのような大きな可愛らしい花へと育っていったのです・・・・・・。

でも・・・その花びらときたら、まだ固い「蕾」のようにつぼんだままなのでした。

「まぁ、なんと素敵な花なんでしょう。」

女のひとは、思わず赤い蕾と金色の葉っぱにキスをしました。

すると、その花が開きはじめたではありませんか。

まるでチューリップの花のように開いたのです。

花びらの中を女のひとが覗き込むと、翠のビロードを敷き詰めたような〈雄しべ〉に壊れそうなくらい可愛くて、優)しそうな女の子が座っているではありませんか!

その女の子は、親指のちょうど半分くらいで、とっても小さな娘だったので〈おやゆびっ娘〉とかニックネームで〈ちっぽけちゃん〉となづけられました。

丁寧に磨かれたクルミの殻の揺りかごが、「ちっぽけちゃん」のベッドになり、青いスミレの花びらの敷き布団に薔薇の花びらのかけ布団がかけられていました。

(ちっぽけちゃん)は夜はそこで眠り、眼が覚めると、お母さんがお皿いっぱいの水を満たしたテーブルの上で、1日中遊んでいました。

お皿のまわりは水に活けられた花が花環のように飾られ、チューリップの花びらのボートが浮かべられていました。

小さな乙女は、そのボートに座り白馬のたてがみで作った2本のオールでお皿の端から端まで漕いで遊んでいました。

それはとても微笑ましい眺めでした。

さらに、(ちっぽけちゃんは)今まで誰も聞いたことのないような素敵な歌声で歌うことが出来ました。

ある夜、(ちっぽけちゃん)がクルミののベッドで、すやすや眠っているとき、大きな、みにくいヌルヌルしたひきがえるがガラス窓の割れたすきまからこっそりとはいってきて (ちっぽけちゃん)がバラの花びらのお布団で寝ているテーブルに音もなく飛び乗ってきたのです。

「おやまぁ!この可愛い娘を私の息子のお嫁さんにいいわねぇ」

そして、眠っている(ちっっぽけちゃん)ごと、くるみのからのベッドを小脇に抱え、夜のガーデンの闇へと消えていきました。


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今日は、「はっこうび(発効日)」と言う項目の打ち込みで、「初交尾」と表記され自分的には「大うけ」であったが・・・・。

横に座っていた嫁はんに、見せたら受けてくれた。

救われた。



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