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2012年11月22日

バグフィルター

日本維新の会・橋下氏が行った街頭演説において、震災地がれきの全国分散処理について反対するグループと応酬があったことを新聞が伝えています。

分散焼却は、放射能汚染の拡散につながるというグループに対し、「身勝手な国民」と決めつけ「たんなる都市伝説」と一蹴したそうです。

受けたらしい。

ところで、バグフィルターとは、ごみ処理施設の焼却炉に敷設された粉じんやガスを取り除くフィルターのことです。

この”フィルター”が放射能物質を除去するとしているのが、各自治体の根拠です。

たいして、バグフィルターでは除去できないというのが、反対住民の主張の根拠です。

また、一般ごみと混ぜて(10対1)焼却する実験で、30ベクレルという出た値が低い・基準以下と結論付けたのが北九州市らしい。

じゃあ、震災がれき100%で焼却はは300ベクレルということなんじゃぁ?という指摘もあります。

この議論は、専門家でもないのでことの可否はわからないが自分の感じていることです。

それよりも・・・。

バグフィルターと称する物が、セシウムなんぞを吸着して居るとしましょうか。

そうすると、このフィルター自体が、高濃縮の放射性廃棄物にあたりません?

この問題の落とし穴は、これらフィルターの処分方法なのです。

行政に業務委託される会社の多くは、自前の処理会社と言うより一次下請けです。

2次3次と業務は、下請けと言うフィルターを通して情報が薄められていくということなのです。

実際に起こった問題です。

放射性物質と言う匂いも色もつかない汚染されたフィルターは内部のガラス繊維でできた部分を切断し新しいものを本体に取り付け交換して再利用されるそうです。

フクシマなど放射能汚染から遠く離れたゴミ焼却施設の現場の担当職員に、放射能物質の知識があるはずもないと考えるのは私だけでしょうか?

当然、交換発注はそのような説明もなく1次下請けの書類を通して、町工場など環境としては野原や屋外での解体処理する環境の零細業者が請け負うこととなるのでしょうね。

マスクなんて、気を付けているはずないでしょうが・・・・・。

粉じんは、エアダスターなどで空気中にまき散らされるでしょう。

本人たちが知らされず、知らない間に・・・・・。

呼吸することによる内部被ばくです。

何年も経て、疾患を発症したとしても因果関係の立証は極めて困難です。

この事について述べたものは、あまり見かけません。

後から大騒ぎしても、後の祭りなのではないでしょうか?

政治家は怖くて誰も言わないんだろうけれど、このような処理も含め完全汚染された地域を、そのサンクチュアリとして集中的に活用し汚染を集中的に封じ込めることが大切なのだと思います。

住んでいた周辺住民の方に、どんな保障でもして集団移転してもらい事実をありのままに公開する勇気がほしいと思います。

誰も言いだせないんです。

以下のページをご覧いただきたいと思います。

総理府 東日本大震災への対応 -首相官邸ホームページ-

福島県を中心として、隣接県に出された”農・魚産物”の出荷制限の今月14日から21日までの総理指示が中段にリンクされています。

昨年の終息宣言は何だったんでしょう?

現在でもフクイチの事故は収束していないのです。

生産物は、汚染されているんですよ。

がれきは、汚染されていないという論拠と矛盾していませんか?

ましてや、終息はあり得ないのです。

最後にもう1つ。

100ベクレルを超えた人工の放射性物質は、管理区域以外に持ち出すことの出来ないものと法律で規定されています。

1トンと言う単位になると、法律で規制されるそうです。

この論争は、燃してその条件が証明された時点で決着するでしょう。

だれか被ばくするか死なない限り互いに認識しないのでしょうね。

そして、官僚・役所組織とはだれも責任をとらないということもが学習済みですよね。





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